残業が少なく定時退勤しやすい職場としてまず挙げられるのが回復期リハビリ病棟です。機能回復に向けてリハビリをする患者の看護や介助を行います。緊急搬送がなく、計画入院・予定退院がほとんどなのでスケジュール通りに仕事が終わります。ただし、誤嚥や誤飲、転倒などで患者の容態が急変する可能性もあるので、その際は残業をすることになるかもしれません。それでもやはり急性期に比べれば余裕があります。理学療法士や作業療法士など、他分野のスタッフとの連携に時間が割かれることもありますが、そこまで負担は大きくないでしょう。
皮膚科も残業が少ない傾向にあります。重篤患者がほとんどいないので、終業時刻直前に患者が訪れなければ定時で帰れます。予約制を導入しているならより安心です。看護師の主な仕事は問診や診察介助、検査、服薬指導、注射などのルーティン化しやすいものばかりです。ただし、花粉が飛散する季節は花粉皮膚炎を発症する患者が増えるので、一時的に忙しくなります。この時期は定時退勤できない日もあるかもしれませんが、通年で見ると残業は少なめです。
精神科も残業が少なく、家庭を持っている看護師に人気が高いようです。緊急搬送がほとんどなく、患者の容態が急変することも稀です。精神科は慢性病の治療に分類されるので、緊急対応を行う機会は少ないでしょう。精神科で働く場合、対話力や観察力など他の診療科とは少し異なったスキルが求められます。
眼科の場合、手術を行う病院だと定時退勤は難しくなりますが、そうでないクリニックは残業が少ない傾向にあるようです。ただし、皮膚科と同様に花粉が飛散する季節は患者が増えるので注意が必要です。
泌尿器科も残業が少ない傾向にあります。容態が急変する患者が少ないので残業も発生しません。ただし、男性の患者が多いので若い女性の看護師は働きにくさを感じるかもしれません。泌尿器科では経験豊富な看護師や男性看護師が歓迎される傾向にあるようです。また、泌尿器科はクリニックが多いので、その点も残業が少ない理由として挙げられます。
予約制のクリニックは残業が少なく定時退勤しやすい傾向にあります。非常勤の募集も多いので、働ける時間に制限がある人におすすめです。また、保育園やデイサービスなどの施設で看護師を募集しているケースもあります。こちらも残業が少ないので、医療機関以外の職場を探している人はぜひ応募してください。健診センターも予約制であらかじめ人数制限を設けているので、基本的に残業はありません。
豊富な選択肢の中から転職先を探すために、業界トップクラスの求人数を誇る「看護のお仕事」に登録しましょう。全国に拠点があり地域に特化したアドバイザーが在籍しているので、地方在住の看護師でも問題なく利用できます。
残業が少ないおすすめの職場は「回復期リハビリ病棟」「皮膚科」「精神科」などです。また、病院以外の施設でも看護師を受け入れています。転職するならこちらで紹介している職場の中から探すことをおすすめします。
なぜ看護師は残業が多くなるのか、その理由を知りましょう。看護記録の作成や患者の情報収集、終業時刻直前の指示、緊急対応、引継ぎ、人手不足など、あらゆる理由で定時退勤が難しくなってしまいます。